毎年恒例の漫才頂上決戦「M-1グランプリ」。敗者復活戦から勝ち上がったコンビが活躍して多くの番狂わせを起こしています。
優勝が有力視されていたコンビが決勝進出できなかった場合敗者復活戦が激戦になり多くのドラマをこれまで起こしています、
これまでの歴代の敗者復活枠を勝ち抜いたコンビと敗者復活でのネタやその評価を見てみたいと思います。
M-1グランプリ 歴代敗者復活枠 コンビ一覧とネタの結果・評価
第1回(2001年) 敗者復活戦なし
記念すべきM-1グランプリの第一回大会では敗者復活枠はありません。10組による決勝により行われました。
第2回(2002年) スピードワゴン
この年から敗者復活が導入されました。
記念すべき初代敗者復活枠に勝ち残ったのはスピードワゴン。結成4年目、M1初参加で敗者復活選から決勝へ勝ち進みました。
ネタは「ヒーロー戦隊」ネタでした。審査員・立川談志に下ネタを嫌われ歴代最低評点となる「50点」をつけられ結果は7位でした。しかしこれがスピードワゴンの名が知れ渡るきっかけになり、翌年は勝ち抜きで決勝に進出します。
第3回(2003年) アンタッチャブル
第3回M−1グランプリの敗者復活枠はアンタッチャブル。
「ファーストフードの店員」ネタを披露。敗者復活戦を勝ち抜いた勢いのある漫才でした。審査員ラ・サール石井から「ツッコミが普通じゃない」と評価されて最終決戦に勝ち上がります。最終決戦の2本目は「合格発表」ネタで結果は3位に。この勢いで翌年優勝します。
第4回(2004年) 麒麟
第4回M−1グランプリの敗者復活枠は麒麟。
「癒しの空間」のネタで最終決戦に勝ち残ります。第一回・第三回に決勝進出でM-1常連だった麒麟はちょっと消えかかっていた感がありましたが「よう頑張った!」と審査員の中田カウスさんも評価。
最終決戦では「24時間マラソン」ネタを披露。ボケの田村がネタの終盤で叫んだ「頑張れ俺たち!」というアドリブが爆笑を誘いました。結果は3位。麒麟はこの年から3年連続で3位になるものの優勝は最後まで果たせませんでした。
第5回(2005年) 千鳥
第5回M−1グランプリの敗者復活枠は千鳥。
第3回、第4回と2年連続で決勝にトップ出場して2年連続最下位だった千鳥は敗者復活で決勝進出が決まった時に「僕たちトップバッターじゃなくてもいいんですよね」と叫び会場を沸かせました。
ネタは「幕末ごっこ」。審査員のラサール石井からは「ありえない設定から入ってる」と評価されるも結果は6位で最終決戦進出はなりませんでした。
第6回(2006年) ライセンス
第6回M−1グランプリの敗者復活枠はライセンスはラストイヤー(コンビ結成10年)にして初めて決勝進出を果たしました。
ネタは二人がドラえもんの登場人物になりきって様々演じる「ドラえもん」のパロディネタ。
決勝当日がクリスマスイブだったため渋滞して敗者復活の会場から決勝の会場まで途中車から自転車に乗り換え会場へ到着したため疲れが見えた感じでした。
会場を沸かせていましたが結果は6位でした。
第7回(2007年) サンドウィッチマン
第7回M−1グランプリの敗者復活枠はサンドイッチマン。
ネタは「該当アンケート」。その日最高得点を叩き出し、1位で最終決戦に進出、審査員のオール巨人師匠も「なぜ彼らが決勝に残っていなかったのか、もう一本こんなネタがあったら大変なことになる」と評価し、敗者復活からの優勝の期待が高まります。
本人たちは「ネタがない」といいつつも最終決戦では「ピザの出前」のネタでのぞみ優勝。
大会史上初の敗者復活から勝ち上がり優勝という快挙を成し遂げます。
現在の活躍が示すとおり実力は本物でした。
第8回(2008年) オードリー
第8回M−1グランプリの敗者復活枠はオードリー。
「引っ越ししたい」のズレ漫才でファーストラウンドを1位通過して会場を沸かせました。当の若林さんもポカンとしていました。
大竹まこと「こんな漫才見たことない」松本人志「どんどん面白くなってきた」と評価。
2年連続敗者復活からの優勝がという勢いでした。
決勝では「選挙に出たい」ネタを披露してが結果は準優勝でした。しかし一気に知名度があがり、翌年は優勝したNON STYLEよりテレビに露出していました。
第9回(2009年) NON STYLE
第8回M−1グランプリの敗者復活枠は連覇を目指し出場することを表明して参戦した前年度優勝のNONSTYLE。
ネタは「ヤンキー」ネタでファーストラウンドを3位で通過。
昨年「フリートークは面白くない」と批評した上沼恵美子さんは「グランプリの貫禄を感じた」と前年チャンピオンの実力を評価しながらも「でもやっぱりフリートークはダメ」とお約束の辛口評価。島田紳助も高く評価しつつも「ラスト1分がよくなかった。」と評価。
2年連続最終決戦進出を果たし、連覇なるかと期待がかかりましたが結果は3位でした。
第10回(2010年) パンクブーブー
前年度優勝者のパンクブーブー。
本屋を舞台に予想の裏切りを繰り返す漫才を披露。大竹一樹から「敗者復活を差し引いて、その期待値をさらに超えてくる」と評価されました。2年連続決勝進出。
最終決戦では同じパターンのネタでいまいち食いつきが悪く票を得られず最終結果は3位でした。
第11回(2015年) トレンディエンジェル
5年ぶりに復活したこの大会から敗者復活戦は視聴者投票制になりました。
敗者復活枠はトレンディエンジェル。
ハロウィンやクリスマスの話題でひたすらハゲをいじるネタでファーストラウンド2位で通過しました。最終決戦でも薄毛ネタで優勝。
2007年のサンドイッチマン以来の敗者復活からの優勝を果たしました。
第12回(2016年) 和牛
2016年M-1グランプリの昨年敗者復活枠は和牛。
水田が男性川西が女性に扮しての「ドライブデート」ネタでファーストラウンド2位で通過しました。オール阪神は「安定してる、設定が楽しい」と中川家礼二「ツッコミが成長している」と評価。
最終決戦は同じ設定での「花火デート」ネタを披露。結果は準優勝でした。
和牛はこの年から3年連続準優勝します。
第13回(2017年) スーパーマラドーナ
2015年、2016年と決勝進出しており、3大会連続で決勝進出を果たす。「コンパ」ネタで4位に。翌年のラストイヤーも含め4大会連続で決勝に進出。
第14回(2018年) ミキ
M−1グランプリ2018の敗者復活枠はミキ。
ネタは弟の昴生がジャニーズに兄・亜生の履歴書を送っておいたというネタ。兄の口やかましいツッコミとテンポのあるネタで盛り上げた。審査員の上沼恵美子さんから「ファンだな」と気に入られ、他の審査員からも上手いと絶賛されていましたが、惜しくも4位で最終決戦に残れませんでした。
第15回(2019年) 和牛
M−1グランプリ2019の敗者復活枠は和牛。
ネタは「引っ越しの物件探し」。毎回違うパターンの漫才で見事と絶賛されました。2位に入ったが最終的に4位で最終決戦進出なりませんでした。上沼恵美子から「緊張感も何もない」と説教されました。
和牛は2015年から2019年まで4大会連続で決勝進出を果たしたました。
この年の優勝はミルクボーイでした。例年になく盛り上がった大会でした。
コーンフレークのトラの名前は?ミルクボーイのネタの虎 特徴は?
第16回(2020年) インディアンズ
第16回M−1グランプリの敗者復活枠はインディアンズ。
「笑神籤」により敗者復活枠がトップバッターであった。
インディアンズはヤンキーをテーマにボケの田渕がツッコミのきむの揚げ足を取るボケを連発するネタ。
松本人志「ツッコミのタイミング絶妙」、立川志らく「深みが出てきた」、テンポがいい、昨年より進歩があったなどと好評でした。結果は7位です。
第17回(2021年) ハライチ
ハライチが敗者復活で4年ぶりに決勝の舞台に立ちました。
ネタはやりたい事を挙げていき互いの意見を批判してお互いが激昂するといういつもと違う感じのネタ。
上沼恵美子さんが98点と高得点を出したが、他の審査員は90点前後。松本人志さんがボケの岩井さんがいつも見せない面をみせたのが感動したとも。
ハライチはラストイヤーでもあり、塙宣之さんは「やりたいネタやれてよかんたんじゃないか」と。
結果は9位でした。
M-1グランプリ歴代優勝者
第1回(2001年) 中川家
第2回(2002年) ますだおかだ
第3回(2003年) フットボールアワー
第4回(2004年) アンタッチャブル
第5回(2005年) ブラックマヨネーズ
第6回(2006年) チュートリアル
第7回(2007年) サンドウィッチマン
第8回(2008年) NON STYLE
第9回(2009年) パンクブーブー
第10回(2010年) 笑い飯
第11回(2015年) トレンディエンジェル
第12回(2016年) 銀シャリ
第13回(2017年) とろサーモン
第14回(2018年) 霜降り明星
第15回(2019年) ミルクボーイ
第16回(2020年) マヂカルラブリー
第17回(2021年) 錦鯉
上戸彩 M-1(2021)ドレスのブランドは?歴代衣装も紹介!
M-1グランプリ 敗者復活戦は激戦?
M-1グランプリの敗者復活戦は敗者復活という後がない切羽詰まった感があって勝ち上がってきたコンビのネタも珠玉のものが多いと思います。
敗者復活枠は当日行われての熱さで勢いに乗って最終決戦にまで上がるコンビもあれば、疲れが見えて敗退するパターンが見られます。
上沼恵美子はM-1にいらない?批判や審査点数を検証(2020)
敗者復活がきっかけで名前が知られるようになった芸人は多いです。
今年のエムワン敗者復活枠は一体どのコンビが勝ち上がるのでしょうか。
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インディアンズ→インディアンス