冬の到来を告げる「雪虫」が北海道内の各地で大量発生してます。
今年は十数年に1度の異常な多さと専門家は指摘しています。
冬の訪れを告げる虫と聞くと風情があります。
しかし、大量発生するとなんともやっかいな存在です。
そんな雪虫について検証してみたいと思います。
雪虫とは、その正体はアブラムシ
「雪虫」と呼ばれるのは体長約5ミリの「トドノネオオワタムシ」と、仲間の体長約2ミリの「ケヤキフシアブラムシ」です。
いずれもアブラムシの一種です。
例年10月中旬~下旬の風がない晴れた日に浮遊します。
雪の降りだす季節に現れる小さな虫で体に白い分泌物をつけて群れて飛び、雪が舞うように見えるため雪虫と呼ばれます。
ワタムシとも呼ばれます。
北海道では初雪の直前の時期に当たることから「冬の訪れを告げる虫」として知られています。
東北や北関東の山間部などにも生息しますが、北海道では市街地も浮遊するそうです。
大量発生の理由とどのような被害をもたらすのか
今夏の北海道は9月に各地で真夏日を記録するなど暑い日が長く続きました。
このため雪虫が繁殖できる期間も延び、大量発生につながったとみられています。
雪虫が実際にどのような害をもたらしているのでしょう。
雪虫が大量発生すると吹雪のよう視界もかすむほどになります。
そのため、車両などの窓に大量の雪虫が衝突して視界不良になります。
また、車両のボディなどにもへばりつくので清掃や洗車が必要になります。
髪や服などにへばりつきます。洗濯物に貼り付くので屋外に干せません。
このような状況では外出もままならないですね。
雪虫などによる健康被害の報告はないとのことですが、腐ったり、カビが生えたりした死骸が野菜などに混入する恐れもあるので注意が必要だと専門家は話しています。
雪虫対策 対処方法
今月の大発生では立っているだけで虫を吸い込んでしまう状況だそうです。
大量に浮遊している場合は外出を控えたほうがよいでしょう。
外出の際は帽子やマスク、ゴーグル、コートなどで完全防御するのがよいでしょう。
レインコートが効果的と言われています。
移動手段も徒歩や自転車、バイクなどは避けたほうがよいでしょう。
否応なく目や口に入ってきたり衣服に執着します。
さきほども説明したとおり放置すると死骸が腐ったり、カビが生えたりします。
衣類に付着したものは帰宅後すぐに掃除機などで吸うのがよいでしょう。
目や口に入らないようにする、衣服などに付着したものはすぐに除去する、ということです。
このようにこれといった有効な対処方法がないのが現状ですが雪虫の寿命は一週間です。
やっかいなことですが上記のような方法でなんとか乗り切るしかないでしょう。
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