日本女子プロ野球機構は、所属する選手の36選手が退団するという発表をしました。
同時に監督ら6人の指導者も退任すると発表しました。
リーグに所属する選手71人、その半数の選手が退団するとは異例のことです。
いったい何故このようなことになったのでしょうか。
日本女子プロ野球リーグとは
日本女子プロ野球リーグは健康食品会社「わかさ生活」が3億円を出資して設立されました。
2009年に第1回入団テストが行われ合計133名の受験者の中から30名の女子プロ野球選手が誕生。
2010年に京都アストドリームス・兵庫スイングスマイリーズの2球団で日本女子プロ野球リーグが開幕されました。
2012年3球団目となる新球団”大阪ブレイビーハニーズ”が誕生。
2013年 関東初拠点となる球団、イーストアストライア(現:埼玉アストライア)が誕生。
2015年地域密着化を図りそれぞれ地域名を冠したチーム名に変更します。
それぞれ京都フローラ・埼玉アストライア・兵庫ディオーネ(現愛知ディオーネ)・東北レイア(現レイア)となり現在はこの4球団で活動しています。
退団選手には加藤優外野手やあの選手も
退団選手にはワールドカップで最優秀選手(MVP)に選ばれた里綾実投手(愛知ディオーネ)や創設当初から投打でリーグに貢献してきた小西美加選手(京都フローラ)や美人女子野球選手として話題となっている加藤優外野手(埼玉アストライア所属)も含まれております。
加藤優外野手は自身のツイッターで
「私自身がこれからの女子野球界にとって貢献できること、今だからできることはないのだろうかと考えたとき、
小さい女の子達や学生の憧れ、目標となるチーム、環境を創っていかなければいけないと考えての退団です」
また、
「次のステージではしっかり胸を張って『女子野球には夢と希望がある』と
言えるような環境づくりをしていきたいと思います」
さらに
引退はしません。
現役続行です!
女子プロ野球リーグから
退団はしますが、野球は続けます。
と語っています。
大量退団の理由はやはり経営難か、今後は?
健康食品会社「わかさ生活」が球団を運営し、選手たちは同社と従業員契約を結んでいました。
しかし、同機構は経営難を訴えるとともに、来季以降も継続していくため、球団を運営する新規参入の企業や団体の募集を始めていました。
退団する選手は今季限りで戦力外となった選手が半数以上を占めますが雇用形態が変わったことも大量の退団者が出た理由とみられています。
関係者によると、雇用形態について選手に新しく契約内容が提示され、1カ月程話し合いが続けられていたといいます。
その内容は、シーズン中は野球に専念するために固定給+出来高払いとする。
オフの期間は同社社員として働くか、別に選手自身が働き先を見つけるか、の選択だったとみられています。
リーグに残る選手は若手が中心であり、来季のリーグ存続に向け、世代交代を図った形です。
別の関係者は一人一人の意志を尊重した結果、若い選手が残った。今後も女子プロ野球を継続していくための措置だとも説明しています。
若手中心の2球団で継続する可能性が高いようです。
女子プロ野球はリーグ創設10周年を迎えますが赤字が続いています。観客動員も昨季は過去最高を更新する約9万6千人の観客を動員しておりますがプロ野球に比べると比べ物にならない規模です。(2018年セ・パ合計で年間約2555万人)
女子プロ野球は野球の男女とのレベルの差や需要などさまざまな問題があるように感じられます。
今後どのような展開になるのかわかりませんが、女子野球にあこがれている少女たちのためにもよい形が出来上がれば良いですね。
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