久しぶりに演歌歌手の香田晋さんの話題を目にしました。香田晋さんといえば90年代頃からに歌手として活躍していました。
『クイズ!ヘキサゴン!』にレギュラー解答者として出演しいて、「おバカタレント」としても有名でバラエティ番組でもよく見かけました。
その後はあまり見かけることもなく「あの人は今」的な扱いになっていたようですが・・・数年前芸能界を引退してなんと現在は福井県で僧侶をしているとのことです。
引退をしていたことだけでも驚いたのですが、元歌手の香田さんがどのような経緯で僧侶になったのでしょうか。
歌手デビューから芸能界引退まで、その理由
香田晋さんは福岡県北九州市出身。中学2年から高校卒業まで岡山県倉敷市で育ちます。1985年、ラジオ番組で歌ったのがきっかけで船村徹にスカウトされれ、高校卒業後上京し3年間の内弟子生活を経て、1989年歌手デビューします。同年、第31回日本レコード大賞新人賞を受賞、1994年には紅白歌合戦にも出場しています。
1998年7歳年下の女性と結婚。翌年に長男が誕生、その後、長女も誕生しますが2009年離婚します。
2012年所属事務所を退社、同時に芸能界を引退します。故郷の福岡に戻り、引退前から交際していた一般女性と再婚し、夫婦で料理店などを経営。また書や絵画の創作に精を出したりしました。
引退理由については週刊女性の独占インタビューで「バラエティーの仕事が主になってしまい、歌手なのに自分の思い通りに歌が歌えなくなり精神科に通院したりして精神的に追い詰められてしまい逃げ出してしまった。」と語っています。
本来本業は歌手なのにバラエティでタレントとして人気が上がるも、そのギャップには耐えられなかったようです。見た目からそんな印象はなかったのですが内面では相当苦しんでいたようですね。
引退後は表舞台に姿を見せませんでしたが、2017年に師匠船村徹の葬儀・告別式と前日の通夜で約5年振りに姿を見せています。
義理の祖母が亡くなったのをきっかけに僧侶に
2018年、長年介護をしていた義理の祖母を亡くします。それが転機となりました。幼い頃に両親と離れた香田さんにとって義理の祖母は真の理解者で、つらい時も心の支えだったそうです。自分で経を読み、できる限りの供養をしたいと考え、船村さんの知人である福井県美浜町の徳賞寺の住職粟谷正光さんに相談したところ仏門の道へ誘われ得度したそうです。
う〜んびっくりですね。
そんなあっさりと僧侶に転身できるものではないとは思いますが、本人によっぽどそのような素養があったのでしょう。
香田さんの幼少時代の話にもどりますが、香田さんは実のお父さんは生後間もなく蒸発し、事故で亡くなります。そしてお母さんは再婚します。香田さんは義父を実の父だと思い育ち、小5の時にその事実を祖母から知らされます。
しかし両親は不仲になり別居し香田さんはお母さんと暮らしますが14歳で母と決別・・・と複雑な家庭環境で育ったようです。
そのお母さんも香田さんがデビューした翌年43才で若くして亡くなります。
因果な人生のようですがこのような精神的な背景があったがゆえに僧侶の道に導かれたような気がします。
僧侶として充実した毎日、地域イベントで歌も
香田さんは自宅がある神奈川県横浜市から月1、2回同寺に帰山。僧名「徹心香雲(てっしん・こううん)」として、粟谷さんに付き添い檀家への法話や読経などを務めています。
僧侶として檀家や参拝者らと交流するうちに、歌の披露や書の依頼をされるようになり、現在僧侶の務めの傍ら、地域イベントで歌を披露したり、書をしたためたりしています。
「書や仏教と出合うことができ、毎日がとても充実している。これも若狭地域との縁のおかげ。今後も感謝の思いを込め、地域の役に立っていきたい」と香田さんは語っています。
元演歌歌手の僧侶とはなんとも異色ですね。
芸能界を引退して転身するタレントは様々いましたが、僧侶として新たな人生を歩んで行くなんてなんか吹っ切れた感じでいいです。
香田さんの親しみのあるキャラクターなら地域の方々と交流して僧侶としてうまくやっていけるんではないんでしょうか。
イベントで歌も披露するというのがなんともホッとします。
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