大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で瀬戸康史さん演じる北条時連が時房へ改名したことを巡り「トキューサ」のテロップが登場して話題になっております。「トキューサ」とは何なのでしょうか。元ネタはあるのでしょうか。
トキューサとは?「鎌倉殿の13人」時連→時房へ改名で登場した謎テロップ!
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第30回で「トキューサ」という謎のテロップが登場しました。
トキューサってなにw
アドリブ?🤣#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/rTgJ5qlLZJ
— е_ш (@emu803) August 8, 2022
「トキューサ」のテロップが映し出されたのは瀬戸康史(せとこうじ)さん演じる北条時連が父・時政(坂東彌十郎)を訪ねたときの「時連」の改名を巡る会話のシーンでした。
トキューサとはなんでしょう?
トキューサの誕生まで!語源は?時政「いいと思うよ」
北条時連は蹴鞠の師匠の平知康(矢柴俊博さん)から改名を勧められました
知康「あんたに教えることは、もうない!鎌倉殿にいらんと言われたのだ。(京に)帰るしかなかろう。最後に1つ、いいことを教えてやる。おまえの名、今すぐ改めよ。時連の『連』は、銭の穴を貫いて束ねる『連』を思わせ、非常に品が悪い。」
時房は父・時政に改名を報告します。
時房「実はわたし、名前を変えました。鎌倉殿より時房という名をいただきました」
時連「実は私、名前を変えました」
時政「えっ?」
時連「鎌倉殿より『時房』という名を頂きました」
りく(宮沢りえ)「トキューサ?」
時房「『時房』にございます」
りく「大事な名前を何だと思っているのです」
時政「いいじゃねぇか。わしも気に入ってなかったんだ」
時房「そうなんですか」
時政「『連』の字は三浦からもらったんだが、『連』って何だよ~おまえ。ハッハッハ」
時連「早く言ってほしかった」
時政の妻りく(宮沢りえさん)が「トキューサ?」と聞き間違え「トキューサ」のテロップが登場しました。
トキューサは時房(ときふさ)をりくさんが聞き間違えたことから発生した言葉でした。
当時は主君からは「名を何々と改めよ」と言われて、「ありがたき幸せ」と受け入れたりしてるでしょうけど、親からつけてもらった名前を変えられるのですから、実際に当の本人や家族はどうだったんでしょうね。
父・時政は「いいと思うよ」と言っていましたが、息子の名前なのに扱いが軽いですねw
トキューサの意味は?ネットの意見
ネット上では「トキューサ」とは何なのか、その意味を巡り色々な意見が登場していました。
「中国のお茶?」
「ソレはトチューチャ」「品川駅の構内にある?」
「ソレはエキュート」#鎌倉殿の13人 #トキューサ— ありか (@a1r0i2k5a) August 7, 2022
「トキューサ」
「あー、九州の名物の心太みたいなやつ」
「それはオキュート」
(私の脳内会議です)#鎌倉殿の13人— ゆYu(*^ω^*) (@YuYu44753366) August 7, 2022
「髪の毛が毒をもった蛇という女性で、その見た目の恐ろしさから見たものを石にかえるという伝説の魔物」
「それはトキューサではなくメデューサ」— ポーンP(ハムシャク) (@PawnP) August 7, 2022
トキューサ、チリ半島あたりの郷土料理にありそう。
— 遊痴主 (@zattairoirodayo) August 7, 2022
トキューサ
サッカーの伝説的な選手として名を馳せそうだなトキューサ— なんもわか蘭 (@2waripower) August 7, 2022
確かに時房が蹴った蹴鞠が平知康の頭を直撃した球筋も素晴らしいものでした。
#鎌倉殿の13人
仮面ライダートキューサ— ピュ―太 (@matilda64381) August 7, 2022
そういえば北条時房役の瀬戸康史さんは仮面ライダーキバに出演していましたね。
今日は憧れの仮面ライダーキバ/紅渡(瀬戸康史くん)の誕生日🎉
おめでとう!
これからも一緒にキバっていくぜ! pic.twitter.com/0ldPtOAcTY— しん@ゆめミ☆ライダーV3 (@cbd268da21464a0) May 18, 2018
突然登場した「トキューサ」のテロップに混乱した人も多かったようです。
北条時政役・坂東彌十郎の誕生日色紙に「トキューサ」
実はもっと前に時政役の坂東彌十郎さんがブログで誕生日(5月10日)を祝ってもらったときの寄せ書きが載っていたのですがそこに「トキューサ」って書いてありました。
↓色紙右側中央
これきっと瀬戸康史さんが書いたものでしょう。「トキューサ」はちょうどこのあたりの撮影だったのでしょう。
当時は「トキューサ」って何のことかわからなかったけど今回真相が判明しました。
「トキューサ」の元ネタは歴史的仮名遣い?北条時房役・瀬戸康史も反応!
「トキューサ」は何か元ネタは何かあったのでしょうか。
元々の脚本ではなく、現場で役者さんや演出家の方々が打ち合わせ中に「時房」と呼んだのが聞き取りづらく、「えっ?トキューサって?」と誰かが聞き返したのが採用されたのかなと最初は推理しました。
しかし、考えてみると当時の仮名遣いでは、時房(ときふさ) の「きふ」は「きう」と読むことができ「ときうさ」とも読むことができます。
そして「きう」の発音は当時「キュウ」になります。
「きう」がキューになって「トキューサ」ということです。
歴史的仮名遣いに引っ掛けた高度なギャグだったんですね。
当時の武士はそれほど漢字をふだんから使っていたわけでもないでしょう。音優先で字は後から考える、なんてこともけっこうありそうな話です。
北条時連役の瀬戸康史さんもTwitterで反応していました。
どうも、トキューサです。笑 pic.twitter.com/Dbuf12BvqI
— 瀬戸康史 (@koji_seto0518) August 7, 2022
「鎌倉殿の13人」では時連を演じる瀬戸康史さんは童顔だとか言われたり何気に弄られキャラですね。
これからは「トキューサ」と呼ばれることでしょう。
今後の何かの伏線かという考えも捨てられませんが。
「トキューサ」についてでした。
コメント
記事に「当時は主君から~親からつけてもらった名前を変えられるのは~」とありますが、はっきり書くとそれは誤りです。
武士の諱である元服名(烏帽子名)は、元服する際に実の親ではなく烏帽子親がつけるものです。
時房の場合は、北条家の通字「時」+烏帽子親である三浦義連からの偏諱「連」を受け「時連」という名づけです。
当人や家族がその名づけをどう思うかは、烏帽子親およびその一族との仲の善し悪しにより変わると思われます。
ご指摘ありがとうございます。
記事の方は改めさせていただきました。