1月26日の大阪国際女子マラソンで松田瑞生選手が優勝しました。
日本歴代6位という好記録での優勝です。
この優勝により、東京五輪女子マラソン代表入りに一歩近づきました。代表の有力候補になりました。
・・・というニュース記事をよく見ました。
え、これで代表入りではないの?と思った方も多いと思います。設定記録もクリアしているし・・・
一体どういうことなのでしょう。
この後どうなれば松田瑞生選手は代表になるのでしょうか。
東京オリンピック女子マラソン代表決定方法は?
東京オリンピックのマラソン代表の選考方法については2段階を踏みます。
オリンピックのマラソンの代表枠は男女ともに3人です。
通常は主要大会や世界選手権の結果をもとに3人選ばれていました。しかし大会ごとに条件が違い不公平という声があり「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が東京オリンピックの代表選考会として開催されました。
一発勝負で決めるということで話題となりましたがこの大会の上位二人がまず代表に内定されます。MGCはそれまでの実績から選ばれた主要選手、男子30人、女子10人で昨年9月に開催されました。
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)女子順位
1位 前田 穂南
2位 鈴木 亜由子
3位 小原 怜
4位 松田 瑞生
5位 野上 恵子
6位 一山 麻緒
7位 福士 加代子
8位 安藤 友香
9位 岩出 玲亜
10位 上原 美幸
ということで、1位の前田穂南選手と2位の鈴木亜由子選手の二人で2枠がまず埋まりました。
五輪代表3人目・最後の一枠はどうやって決まる?審査基準は?
で、残りの一枠はMGCで3位の選手か、「MGCファイナルチャレンジ」というレースを設けてその結果を踏まえて決められます。
MGCファイナルチャレンジの女子の対象競技は
- さいたま国際(12月8日)
- 大阪国際(来年1月26日)
- 名古屋ウィメンズ(3月8日)
の3レースです。
これらのレースで日本陸連の設定タイムを上回り、なおかつ最速のタイムをマークした選手が3枠目の選手に内定し、もし、設定記録を超えられなかった場合MGC3位の選手が代表になるという仕組みです。
その設定タイムは2時間22分22秒です。ちなみにこの数字はMGCシリーズ内トップタイムより1秒速いという設定です。2018年のベルリンマラソンの松田瑞生選手の記録です。
松田瑞生の代表決定は?最後の一人はいつ決まる?ライバルは?
松田瑞生選手は2020大阪国際女子マラソンで2時間21分47秒で優勝しました。
設定記録をクリアしています。
この時点でMGC3位の選手が代表になるというのはなくなります。
現在松田瑞生選手がMGCファイナルチャレンジで設定タイムを上回り、なおかつ最速のタイムをマークした選手になりますので3枠目の第一候補ということです。
もし3月の名古屋ウィメンズでこの松田の記録を上回る選手が出ればその選手が代表になります。
つまりオリンピック代表が決定するのは3月8日の名古屋ウィメンズで、松田瑞生選手の記録を上回る選手がでなければそのまま松田に決定といういことです。
・・・ということだったんですね。
ぼくはここまで調べて福士加代子選手が大阪国際で途中棄権して名古屋に標準をあわせたという意味がようやくわかりました。
やはり名古屋ウィメンズで松田瑞生選手に迫るのはこの福士選手でしょうか。MGC3位、大阪国際で13位の小原 怜選手は出場するのか・・・監督は出場しないと言っているみたいですが・・・
小原選手はMGCでは2位に4秒差の3位になり、3位の暫定的代表権も失ったことになり、悔しい結果だと思います。
仮に、名古屋で松田選手の記録を上回る選手がいたとしたら松田選手も悔しい結果になります。
勝負の世界は厳しいです。
以上、五輪女子マラソン代表最後の一枠はいつ決まるか、でした。
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