WBCに日本代表としてラーズ・ヌートバー選手が選ばれています。 メジャーリーガーで国籍はアメリカですがなぜ日本代表に選ばれたのでしょう。WBCの出場資格を確認して、選出された理由や経緯について調べました。
ヌートバーの国籍はアメリカなのになぜWBC日本代表に?
2023年の第五回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表に選抜されたラーズ・ヌートバー選手。
アメリカの野球ファンの反応
「ヌートバーは怖くない。それよりも未知の日本の打者の方が怖い」
らしいけど、俺はMLBも好きだからヌートバーを全力で応援したい。#侍ジャパン pic.twitter.com/38g2H1JzfI— GGPゴンザレス (@Cowardly__boy) January 27, 2023
日系メジャーリーガーが日本代表に選出されるのは今回初です。
ヌートバー選手のプロフィールですが
本名:ラーズ・テイラー・タツジ・ヌートバー
国籍:アメリカ合衆国
出身地:カリフォリニア州ロサンゼルス エルセグンド
生年月日:1997年9月8日(25歳)
出身大学:南カリフォルニア大学
所属チーム:セントルイス・カージナルス
身長:190.5cm
体重:95.3kg
ヌートバー選手の国籍はアメリカです。
父親のチャーリー・ヌートバーさんはアメリカ人ですが、母親は榎田久美子さんという日本人です。
侍ジャパンのヌートバー選手の家族写真が素敵すぎた!#WBC #ラーズ・ヌートバー#侍ジャパン pic.twitter.com/yG9da4WBVc
— さな★相互フォロー (@sanasana2037) January 12, 2023
ヌートバー選手は日本人とアメリカ人のハーフです。
ハーフと言ってもアメリカ生まれのアメリカ育ちで、アメリカ系の日系人となります。
日本でのプレーの経験もありませんでした。日本語は簡単な日本語は話せるようですが
なぜ日本代表に入ることができたのでしょう。
WBCの出場資格とは?ヌートバーに代表の資格はある?
WBCの規定によると、ハーフの場合は両親のどちらかの国籍を選ぶことができるとされています。
以下がWBCの出場資格ですが、
1,当該国の国籍を持っている
2,当該国の永住資格を持っている
3,当該国で出生している
4,親のどちらかが当該国の国籍を持っている
5,親のどちらかが当該国で出生している
6,当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある
7,過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある
選手が当該国の国籍を持っていなくても、父母のどちらかがそのの国籍を持っていれば代表の資格があるということです。
ヌートバー選手は母親が日本国籍を有していることで日本代表へ入る資格があったんですね。
ハーフの場合出場資格が複数国あるということになりますが、わりと緩い規定かとは感じます。
初の日系外国人の代表入りとなりますが、他国では珍しくないようです。
第4回大会ではアメリカ代表のマーカス・ストローマンが今回の大会では母親の母国のプエルトリコ代表で出場している例があります。
ヌートバーが日本代表に選出された理由は成績と実力!
ただ日本代表の有資格者だったという理由だけで侍ジャパンに選出されたというわけではありません。日本代表にふさわしいだけの成績も昨年残しており、その実力もあります。
こう見るとやっぱりヌートバーって優秀なんだな
・打撃の総合的な貢献度を測るwRC+
・statcastに基づく期待値xwOBA
・守備指標DRS
・総合指標WAR
いずれもMLB全体の約上位20%に入っている。また打球速度は上位9%。 https://t.co/V1qOFbRemO— ハーパー(広瀬ずす) (@sakuharu34) January 7, 2023
2022年のシーズンにはカージナルスの一番バッターに定着しております。
守備では外野の3つのポジションを守ることができるという、現役バリバリのメジャーリーガーです。
ヌートバーが推薦された経緯!日本との縁は少年時代に!
ヌートバー選手にアプローチしてきたのは大谷翔平投手の通訳としても知られる水原一平氏が声をかけてきたといいます。
そんな中、インスタグラムのDMで声をかけてきたのがエンゼルス・大谷翔平投手の通訳を務める水原一平氏だった。それまで大谷とも水原氏とも面識がなかったというが、ヌートバーは代表入りにどれだけ興味があるか尋ねられると「必要な書類があるなら何でも書いてすぐに送るよ」と返答したという。
引用:THE ANSWER
その後正式にオファーがあったそうです。
その後あらためて一平君から、「栗山(英樹)さんがお願いしたいと言っているんだけれど、どう?」とラーズに連絡をいただきました。その時点でラーズは「お受けします」と伝えていたんですけれど、カージナルスにも確認が必要だったりして、最終的に昨年末ごろ、栗山さんとラーズと通訳の一平君と、3人でオンラインミーティングをして、そこで正式に栗山さんから、「よろしくお願いします」と言っていただいたんです。
引用:文春オンライン
そのときは即答したそうです。
ヌートバー選手は元々日本代表へのリスペクトが強かったみたいです。
2006年、ヌートバー選手が9歳の時に高校野球日本代表が米国遠征の際に、ヌートバー選手の一家は高校日本代表の選手をホストファミリーとして自宅に預かったそうです。
侍入りは17年前から交錯していた“運命”…ヌートバー、代表入りの『吉報』は大谷翔平の通訳・水原一平さんから【両親単独インタビュー】#ヌートバー #侍ジャパン #WBChttps://t.co/c6WRt8LTfO
— 中日スポーツ (@chuspo) January 25, 2023
当時甲子園を沸かしていた早実のエース斎藤佑樹さんとも交流しています。親善試合ではバットボーイもつとめたそうです。
この時の交流がヌートバー選手がいつか日本代表へとの思いを駆り立てたようですね。
その後のリトルリーグの試合では選手紹介のビデオで「僕は日本代表」と言っていました。
夢を叶えているのが凄いです。代表になれてよかったですね。
WBCでは日本代表チームと打ち解けているヌートバー選手です。
活躍を期待しています。
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