2021年4月よりスタートした人気ドラマの続編「ドラゴン桜2」。低偏差値の龍山高校に東大合格者を輩出するべく弁護士・桜木(阿部寛)が奮闘しますが、劇中で登場するその勉強方法も話題となっています。ドラゴン桜2で登場した勉強方法を教科別に紹介します。
ドラゴン桜2 勉強方法 英語編
英単語の記憶法(第3話より)
頭がいい人は記憶力がいいと思われる人も多いと思いますが、記憶力は一部の特殊な人間を除いてそんなに大差はないと桜木は話していました。
モノを覚えるのには覚え方にコツがあるそうですが、ポイントは本質を捉えることなのだそうです。
例えば「unite」という英単語は「団結する」という意味があります。
では何故「団結する」は「unite」になったのか、ここで「unite」の語源を考えます。
「unite」の「uni」には「1つ」という意味があります。「unite」とは「1つ」のものにするから「団結する」という意味になったと考えられるそうです。
「unite」には他にも「結合する」「提携する」「団結させる」「併せ持つ」という意味がありますが、すべて「1つ」という言葉から派生していると考えると覚えやすいですね。
「uni」がつく言葉は他にも
「uniform」ユニフォーム → チームで1つの服に統一したものだから
「university」 大学 → いろんな学部を1つにしたところだから
「unicorn」 ユニコーン → 1つの角しかないから
「unique」ユニーク → 他にないたった1つの個性
などがあります。
なるほど、語源から関連づけてこう考えると簡単に暗記できそうですね。ただ復唱したり、書いたりして覚えるのは失敗する典型だと桜木は話していました。
語源を知り本質を理解することが覚えるコツということです。
リスニング上達法(第7話より)
ドラゴン桜2ではリスニングの学習方法として「シャドーウィング」という方法を紹介していました。
音声を聞いて即座に復唱するのがシャドーイングなのだそうですが、リスニングが上達する上で最も有効な方法なのだとは話していました。
それもぼそぼそ声から始めるのがよいのだそうです。
これを「ぼそぼそシャドーイング」とゆりやんレトリィバァ演じる英語教師・由利杏奈先生は紹介していました。
これは泳げない人間がいきなりクロールをするのだはなく、まずはバタ足から始めて水になれることから始めるのと同じことなのだそうです。
ポイントは適当にやるのがいいそうです。
日本人はなぜか言語に対して完璧主義が多く、外人から「英語を喋れますか」と聞かれたときに英語に苦手意識のある日本人は「I can not speak English well!(私は上手に英語をしゃべることができません)」と答えてしまいがちです。
しかし、日本に観光に来ているアメリカ人に「あなたは日本語を喋れますか」と聞くと「Ican speak Japanese very well!(日本語が得意です)」と自信満々に答えるそうです。
完璧など目指さずに自身を持ってしゃべることが言語が上達するコツなのだそうです。
由利杏奈先生曰く
- まずは間違えてもいいので小さい声でぼそぼそしゃべること。
- 恥ずかしがらずに顔の筋肉をつかって「私は英語得意です」という気持ちで自信を持ってしゃべること。
- うまくできるコツは適当とモノマネ(まねること・なりきること)
とのことです。
ドラゴン桜2 勉強方法 数学編
計算力を身につける(第4話より)
数学は前作と同じ柳鉄之介先生(品川徹)が再登板しました。
東大専科のメンバーがみな計算力が弱いためわからないところまでもどって勉強することになったのですが、小2の算数まで戻ることになりました。
計算力が決定的に欠けてしまうその分かれ目は小学校の2年生であり、その後数学ができるかできないかが決まってしまうのだそうです。
勉強法は小2レベルの練習問題100問を制限時間3分で解いていくというもの。しかも満点以外認めないと
小2レベルの問題とは言え、厳しい条件と感じますが、ここでは満点を意識してやることが重要になります。
それは数の暗黙知を身につけるためです。
数の暗黙知とは考えなくても感覚でやる力のことです。
自転車を乗る時にいちいち乗り方を考えないように計算もいちいち考えず感覚で解けるところまで持っていくのです。
そのために練習問題を徹底的にやることで計算力が上がるということです。
数学はスパルタであり、時代の変化に関係なく徹底的に詰め込む。詰め込みこそ真の教育であると柳先生は語っていました。
ドラゴン桜2 勉強方法 国語編
語彙力を増やす(第五話より)
語彙力とはどれだけ多くの言葉を知っていて、かつ使いこなせるかの能力です。その言葉の意味を聞かれて説明できる人がどれだけいるでしょうか?明確に答えることができずなんとなくしか意味が分かっていないことが大半です。
語彙力を増やす方法としてゲーム「マジカルバナナ」を紹介していました。
お題の言葉から連想される同義語、反対語、類似語、他関連する言葉をリズムにのって答えていくというものです。ただし「漢字二文字」などの縛りを条件付けします。
例えば天気にまつわる言葉
天気 → 晴天 → 雨天 → 豪雨 → 曇天 ・・・
といった具合に、リズムに乗せて答えていきます。リズムに乗ってやることで脳が活性化され記憶の定着力が高まるのだそうです。
またこれは
- 全ての教科に応用が利く
- 勉強の合間の気晴らしになる
- 1人でもできる
などのメリットもあります。
毎日繰り返すことで確実に語彙力が高まるそうです。
成績アップに必要なのは苦労より楽しく努力していくことです。
また、「空」という漢字を取り上げると
- 「青空」「夏空」のような空の意味
- 「空白」のような内容がなく空っぽという意味
- 「空耳」のような嘘という意味
このように空という漢字にはに3つの意味があります。
語彙力は漢字の意味とリンクして考えると鍛えることができるそうです。
読解力を身に着ける(第6話)
読解力とは作者が言いたいことが何なのか理解して要約、つまり簡潔にまとめる力のことです。要約問題ができない人は読解力が決定的に欠如しています。
読解力は幼い頃どれだけ本に触れたかで決まるそうです。親の読み聞かせから、ものを調べることが幼い頃から日常化してきたものほど読解力があるそうです。
ドラゴン桜2で登場した特別国語教師・太宰府治先生(安田顕)は「創作とは建築学である」とし、文章とは言いたいことは結局一つであり、その一つを伝えるために作者は手を変え品を替え、建築学に乗っ取って文書を言い換えていると説明します。
読解、つまり要約とは文章を単に読むことではなく頭の中で構造化することであり、論説文は3つのパターンで構造化できるそうです。
3つのパターンとは以下の通りです。
文章構造1 同等関係
同等関係の文章とは様々な形で言い換えをしている文章のことです。
A 雨だと思っていたけど、晴れた。怒られると思っていたけど、怒られなかった。
B つまり、予想外のラッキーな展開が重なったというわけだ。
AとBは同じ事を言い換えている文章です。
Aは「雨」「晴れた」の言葉が入っているのでビジュアル化が可能な具体的な表現であり、Bは抽象的な表現です。
表現は違いますがどちらも言いたいことの内容は同じです。
AとBを「つまり」でつないでいる、「A=B」でありこれが同等関係の基本構造です。
「つまり」だけでなく「例えば」「要するに」「いわば」「すなわち」「言い換えれば」などのつなげる表現があります。
文章構造2 対比関係
主張を明確にするために反対のものを示して対比する文章構造。
A 北海道の人口密度は67(人/k㎡)だ。
B それに対して、東京の人口密度は6309だ。生活にゆとりがなくなるのも無理はない。
AとBは「しかし」「それに対して」「一方」「だが」「が」「ところが」「けれども」などでつながれます。
文章構造3 因果関係
原因から結果を現した、もしくは結果から原因を現した構造の文章。
A 宿題を忘れた。だから叱られた。
B 叱られた。なぜなら宿題を忘れたからだ。
Aは原因から結果を表した文章であり、原因と結果を「だから」でつなげています。
他にも「そのため」「その結果」「それで」「したがって」「よって」などの表現があります。
Bは結果から原因を表した文章であり、結果と原因を「なぜなら」でつなげています。
他にも「というのも」「その理由は」「きっかけは」などの表現があります。
東大の読解問題はこの3つの構造を意識して作られており、この構造を理解することで読解力が高まります。
特に3つの中で一番重要なのは同等関係=言い換えです。
国語だけでなく、英語や数学などすべての教科において言い換える力が必要です。
例えば数学は与えられた式を展開し、与えられた文章を数字に変換する同値変換を行う教科であり、公式だけ覚えても値を言い換える力がないと問題は解けません。
理科、社会は教科書で得た知識・情報を設問に合致する形で言い換えて答える教科、国語、英語も言い換える力を使って理解しあう教科です。
全ての教科で求められるのが言い換える力であり、「つまり」「例えば」「要するに」・・・と何が言いたいのかを問い続ければおのずと答えが出てくるということ。
読解力を身に着けることは全教科において格段にレベルアップできるということなのだそうです。
要約法
「走れメロス」を100字以内に要約せよ、という問題を出されますが、必ず使用しないといけないキーワードの指定があります。
使用キーワード
「諦める」「仲間」「信じる」「友」「メロス」「約束」「人質」「邪智暴虐の王」
この場合キーワードを並べるところから考えるのですが、キーワードを並び替える方法は2つあります。
並び替え法1 時系列順
起こった出来事を順番に並べる。
模範解答として紹介されたのが以下の要約です。
物事が起こった順に並べるので話の流れが見えてわかりやすいですね。
並び替え法2 主語述語法
具体的に誰がどうなったかの文を作る方法。
東大専科・藤井(鈴鹿央士)の解答内容がこちら。
邪智暴虐の王は信じることができない。改心して仲間になった。
人物(「メロス」と「邪智暴虐の王」)を軸にそれぞれの何をしたのかを展開する文章になっています。
上記の方法でキーワードを並び替えて繋げていくことでわかりやすい文章が完成していきます。
ドラゴン桜2 勉強法 役に立つテクニック
教え合う(第3話より)
教えあうこともお互いの学力アップになるといいます。
たとえバカ同士でも自分が得意な教科を得意でない人に教えると、自分よりほんの少しだけできる人が相手だと教わる側は自分でもできるはずだと脳が勝手に判断するそうです。
また、教える側も知識が整理されて曖昧な部分が明確になり理解度が格段に上がり、伝える力を養うことにもなるそうです。
教える側にも教わる側にも効果がある方法です。
スタディサプリを利用する(第4話より)
勝負に勝つの一番大事なことは己の弱点を知ることであり、それが一番近道です。
スタディサプリを利用することで、学習履歴から自分が何を理解していて何を理解していないかデータ化され、眼に見える化されます。
眼に見えることにより自分の得意不得意が一目瞭然になります。
バカはちまき(第4話より)
解けない問題を見つけたらバカはちまきを巻いて、問題が解けるようになったらハチマキを外す、また解けない問題を見つけたらバカはちまきを巻く。これを繰り替えす。
かなり恥ずかしい方法ですがこれは恥ずかしいから効果があります。
努力の原動力はポジティブ感情よりネガティブ感情の方がパワーが強いそうです。「こんな格好したくない」という思いで必死に問題に取り組んでそれを理解するとハチマキを外す。
これがいつしか快楽になり、気づくと勉強に対してポジティブな感情が生まれるのだそうです。
ドラゴン桜2 受験生に役に立つ情報 日常編
食事について(第6話より)
脳と体を鍛えるために食事は大事です。
以下、食事をする東大専科のメンバーに桜木が語った言葉です。
急いで飯を食った場合血糖値が急激に上がります。血糖値が急激に上がると糖をエネルギーに変えるインシュリンが大量に分泌されます。そのため食後に眠気や倦怠感を感じます。
急いで食べないことと腹いっぱい食べないことが重要です。
血糖値の急上昇を抑えるためには脳のエネルギー効率を考えた食事をすることです。
そうすることで集中した勉強時間をより多く確保することができます。
また、料理についてですが、豚肉は栄養価も高く倦怠感をなくすビタミンB1が多く含まれているから勉強に疲れた体にはぴったりなのだそうです。
卵とほうれん草は脳の伝達物質である必須アミノ酸をが多く入っており、ほうれん草入りだし巻き卵は受験生にとってもってこいの料理といえるでしょう。
試験本番で力を発揮するには (第6話より)
日常的に試験日と同じ過ごし方をすると本番で力を発揮できるそうです。
試験本番の日と同じ時刻に起き、同じ食事をして試験時間に勉強して本番前夜と同じ時間に寝る。日常的に試験日と同じ過ごし方をすると試験日が特別な日ではなくなります。
服装も自分を落ち着かせるための重要なアイテム。いつもの服装、いつものルーティーンで自分を落ち着かせ、いつもの力を出せるようにしましょう。
ルーティーンって大切ですね。
ドラゴン桜2 勉強法 まとめ
以上、ドラゴン桜2に登場した勉強法でした。
これらの勉強法は受験ばかりでなく、他のことにも応用して役に立ちそうですね。私も仕事などでも役に立てたいと考えています。
そのほかにもドラゴン桜2関連の記事も掲載しています。よろしければご覧ください。
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