ベーシックインカムの導入例 フィンランドの実験結果で分かった事

最近ニュースでベーシックインカムという言葉を耳にします。

スペインでは3週間で90万人という過去最大の失業者数を記録してその立て直しにベーシックインカム制度が導入することが公表され注目を集めています。

ベーシックインカムについて、また導入した例が過去にあったのか、その結果どうなったのかを調べてみました。

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ベーシック・インカムとは 導入国は?

ベーシック・インカムは英語でBasic Incomeで、Basic=基本的、Income=所得です。

ベーシックインカムとはすべての人に基本的な所得を一定の現金給付で保証する制度のことです。基本的な所得とは生活に最低限必要な現金であり、最低所得補償のことです。

全ての国民に、年齢や職業、資産に関係なく無条件に一律に給付する制度です。

誰でも最低限の保証を受けられ、貧困削減や社会保障が一本化でき行政コストも削減されると言われています。

働かなくてもお金が貰えるという何やら夢のような制度のような気もしますが、実際に導入した国はあったのでしょうか?

ベーシックインカムを国家的に導入した国はいまのことろありません。

導入例 フィンランドでの導入実験

試験的に行なわれた例としてフィンランドで2017年より2年間試験的に実施されました。

試験的というのは全国民ではなく一部の人間に対して期間限定で行なわれたためです。

フィンランドでは17万5000人いた失業者の中から2000人がランダムに選ばれ560ユーロ(約7万円)が毎月支給するという実験が行われました。これは非課税であり、再就職しても給付されました。この導入実験は2年に渡り行われました。

2017年からの一年間の結果については公表されています。(最終結果はまだ公表されていない))ベーシックインカムを受給した人とそうでない人をグループに分け比較調査がされています。

その結果によりますと雇用の促進がされたという効果はほとんどみられなかったそうでが、健康面や幸福面において効果が見られたとのことです。

以下比較調査の一部ですが

健康状態について「良好」また「非常に良好」と回答した比率
受給グループ:55%
非受給グループ:46%

ストレスが強いと感じていると回答した人の比率は
受給グループ:17%
非受給グループ:25%

また、家計の状況について「困難」又は「非常に困難」答えた割合
受給グループ:39%
非受給グループ:49%

健康状態や精神面から見るとベーシックインカム受給者の方がよい回答結果が出ており、ベーシックインカム受給者の方が改善されたということになります。

雇用促進や労働意欲については思ったような結果は得えられなかったようですが、幸福度や満足度に貢献しているという見方ができます。「失業者したが思い切って起業できた」「自由な時間が増えた」などの声もあったそうです。

国家レベルでなく地域で試験的に導入している例は他にもあります。

オランダの第四の都市ユトレヒトで2016年1月から試験的に導入、対象者の300人に約900ユーロ(約12万2500円)を支給

カナダのオンタリオ州で2017年から3年間、貧困層4000人に年間で最高約140万円支給

などです。まだまだ検証が十分に必要ですが、今後どのように浸透していくのか注目したいところです。

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メリットや問題点も

働かなくてもお金が貰える」というのは働かない人も出てくるような気がして本当にそのような制度が成立するのかな?という気がします。メリットもあれば問題点もあるので本格的導入するにはまだまだ議論や検証が必要かもしれません。財源の問題も大きいでしょう。

日本で導入するとしたらどうでしょうか。あまり積極的に考えている政治家や政党はないように見えます。

働かざる者食うべからず」という考え方も根強くあるので抵抗を感じる人も多いかもしれません。会社で言えば仕事ができるできないに関係なく最低限の固定給は保証されているということでしょう。(うちの会社の社長は絶対反対だわ。)労働意欲の低下にもつながると懸念されています。

しかし、ベーシックインカムで最低限所得が保証されることで、本当に自分がやりたいこと、自分に価値があることに注力できるようになる、というメリットもあると言われています。

生活に必要な金は最低限保証されているからあとは自分がやりたいことを思い切りやろう!」という感じでしょうか。実際にフィンランドの実験結果では精神的に前向きになっているように見られます。色々期待できるところもありそうですね。

無職で最低限の生活の金が保証されるとしたら何をするのか考えたところ、趣味と寝ることくらいかなあと考えている自分がいました。

ブラック企業がなくなるのならこのような制度は僕は大歓迎です。現在最低限の生活の時間以外はほとんど仕事という生活をしていますが仕事がすべてという考えはちょっと受け入れ難く感じます。

導入までに時間がかかりそうですがじっくりと議論や検証をする価値はあるものではないかと考えました。

以上、ベーシック・インカムとその導入例についてでした。

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